キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「い、今から!?」

《なんか文句あるんか?》

「……な、ないです。」

 時間的に中学生は外を出歩いちゃダメだけど、来歌君の前では通じるはずもなく。

 私の返事を聞いて、来歌君は一方的に電話を切ってしまった。

 ……仕方ない、よね。

 ダメだって言っても来歌君は来るだろうし、追い返すのも気が引ける。

 結局私も、短時間ならいいよねと楽観視して池に背を向けた。

 その時に襲ってきた頬の火照りに、全然気が付かないまま。



「結凛と喧嘩した。……どうすればええと思う?」

 そして、やっぱり来た来歌君を部屋に招き入れて早々。

 もっと可愛い相談かと思いきや、思いの外爆弾を投下されて固まらずにはいられなかった。

 喧嘩、ももちろん気になるんだけど。

「ゆ、結凛呼び……!?」

「何なん、そんな驚くもんでもあらへんやろ。距離近なったら呼び捨てくらい普通。」

 ぷいっと、拗ねたようにそっぽを向く来歌君。

 いや、まぁ……うん。それに関しては驚いちゃっただけで、言及はしないんだけども。