キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 しかも、聖来君のなんかすげー怖いオーラって……何だろう。

 聖来君、そんなオーラ出してないはず……だよね?

 野々村君、何か見えちゃダメなものが見えちゃってない……?

「んじゃ野々村、悪いけどあっちの席でいいか?」

「いいよ全然! むしろ大歓迎! くじで嫌々前の席になっただけだし、白鳥ありがとな!」

「野々村君、こちらこそありがとう。」

 大きな声で席移動した野々村君が私の横を通り過ぎようとした時、安堵の息を洩らしたのがなんとなく分かる。

 そ、そんなに聖来君のなんかすげー怖いオーラを恐れてたのかな……。

 ……にしても、柚守君が斜め前の席になるなんて。

 それに……聖来君の席の、真ん前で。

 もし柚守君が同じクラスになっても席は離れるだろうと決めつけていた私は、二人が仲良くなれたらいいな……なんて呑気な事を考えていた。



 ホームルームが終わり、柚守君の周りに人が集まる……かと思いきや。

「ねぇ君、明暮君って言うんだよね?」

「……。」

「俺のこと、気軽に柚守って呼んでよ。明暮君とも仲良くなりたいんだ。」