キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「そういやお前ら、ここのクラスに転校生来るから。……おーい白鳥、いいぞ。」

 先生の許可の言葉が聞こえた直後、教室内に色めきだった声が広がった。

「え、めっちゃイケメン……。」

「目の保養が増えた……神に感謝っ。」

「あいつ、明暮といい勝負しそうだな……。フツメンの俺たちには到底勝ち目はないぜ。」

「お前悲しい事言うなよ、泣きたくなってきたじゃねーか。」

「馬鹿野郎、俺も泣きてーよ。何でイケメン野郎が増えるんだよ。」

 ほうっと息を呑む声や、聞いてるこっちも悲しくなるような叫び、その他色々な声が耳に入ってくる。

 私はというと、柚守君を知っている身だからどう反応するのが正解なのか狼狽えていた。

 そうこうしている内に、柚守君は軽い会釈をすると緩く頬を綻ばせ。

「白鳥柚守です。今まではアメリカに留学していて、先日帰ってきました。ぜひ仲良くしてください、よろしくお願いします。」

 艶やかな声と共に綴られた言葉に完全ノックアウトされる声が、三つほど響いたのは言うまでもない。