キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「長寺は今日欠席連絡入って休みだからなー。把握しとけよー。」

 ぐるっと教室内を見回してから、先生から言われたその言葉は私の心臓を嫌な意味でドキドキさせるものだった。

 そ、そうだよね……。気絶しちゃってたんだもん、欠席じゃなかったら長寺君超人か何かになっちゃうし……。

 でも、申し訳なかったかもなぁ……なんて思ってたら、また柚守君に怒られるんだろうけど。

「お前ら元気かー? 元気だなー。」

「せんせー自己完結しないでくださーい。」

「どうせ元気だろお前ら。」

「うわー偏見。」

「そう言うって事は野々村、お前体調不良か?」

「いや、ふつーに元気っすけど。」

「何だお前。」

 淡々とホームルームをこなしていく先生には慣れたと思い込んでいたけど、いつ見てもテキトーだと感じてしまう。野々村君に同意だよ、私も。

 でも私たちのクラスは今日までみんな皆勤賞だから、元気なのは元気なんだろう。先生テキトーだけど。

 ぼんやりそんな考え事に耽っていたら、どうやら一通り出欠確認が終わったようで先生が廊下のほう向かって手招きした。