キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「……那奈と離れたくないから、絶対転部しない。」

「あっそ。」

 ぽつりと呟いて、シャーペンをペンケースに戻す。

 その時視界の端に、那奈の赤くなった耳が見えた。

 え、もしかしてもしかして……!!

「那奈、照れてる?」

「……うっさい。」

 ペイッと、振り向きざまにボールペンで頭を叩かれる。

 けど否定しなかったって事は照れてるんだ、可愛いとこあるじゃん那奈……!

 普段めちゃくちゃ無気力なのに、こういう一面があるから那奈とずっと仲良くしてたいって思うんだよね。那奈になら何言っても返事してくれるし、私のどーでもいい話も聞いてくれるし。

 ふへ、那奈推しやめれないなぁ……。

「そういえばあんた、明暮とは進展あったの?」

「……何の話?」

 またパソコンに視線を戻した那奈は、そうやってぼそっと口にする。

 でも私には何の事かピンと来ず、こてっと首を傾げた。

 しかも、どうして明暮君? 進展って何の話?

 那奈の言いたい事が全く分からず、思わずそのまま疑問を投げる。