キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 と言いつつも、通学中にうつらうつら寝落ちしそうになったのは危なかった。

 柚守君がいてくれなかったら、普通に寝てたよ……。



 今日は柚守君とのんびり登校してたからか、教室内の人数はいつもよりも多かった。

 柚守君は最初に先生と話があるらしく、職員室前で別れて一人で教室に入る。

 途端の事だった。

「ねぇ夜優ちゃん! 一緒に登校してたイケメン誰!?」

「あ、あぇ……?」

「なんか親しそうだったよね!? もしかしてもしかして、やっと彼氏できたの?」

「え、ええっと……」

「「夜優ちゃん教えてーっ!!」」

 ちょ、ちょっと待って……。

 おはようっていう言葉が遮られ、教室の扉を開けた瞬間質問攻めにあう。

 突然の事に理解が追い付かなかったけど、“一緒に登校してた”という部分で柚守君のことだと分かった。

「あ、あの男の子のは私のいとこで……アメリカに留学してたんだけど、つい最近戻ってきたから一緒に登校してきたんだ。名前は柚守君っていうんだけど……」

「あたしその話知ってる! 白鳥柚守だよね!? 入学当初、明暮君と一緒にイケメン~って言われてた。」