キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「でも、夜優は優しすぎるんじゃない?」

「え?」

「少なくとも、だけど俺がさっき夜優を見た時……夜優は今にも倒れそうだった。それは、倒れかけるまで我慢してたって事じゃないの? 違う?」

 ふわりと、柚守君の指が私の頬をくすぐる。

 私とは違う触り心地の指に驚くも、すぐに目を伏せた。

 優しすぎる、なんて考えた事なかったな……。

 私はただ、自分の問題に他の人を巻き込むのは違うって考えて……だから、優しいのとはまた別物なんだと思う。

 でもきっと柚守君は、私が否定しても迷わず肯定し返してくるんだろう。

 それはとても、とっても嬉しい事。

 なはず、なんだけど……すぐに肯定される事をちょっと、怖いだなんて。

 この考えはただの偏見だけど、柚守君は私を全肯定しすぎてるような気がする。

 それはつまり信頼されてるって思える事で、疑う事なんて何もない。

「よく頑張ったよ、夜優は。」

 ない……はず、なんだ。



 翌朝は、やけに早く目が覚めてしまった。

 アラームをかけていた6時より1時間半も早く起きてしまい、ちょっと損した気分。