キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「トラブルであんなに泣きそうになって震えてたの?」

「ちょ、ちょっとすっごく揉めちゃって……」

「相手の男のポケットから“これ”が出てきたのはどう説明するつもり?」

 そんな言葉と共に見せられた、一つの小さな紙切れ。

 紙面上には私が毎日のように見ていた、歪んだ愛の言葉が書かれている。

 こ、これは……っ。

「夜優、本当の事を教えて。何があったの?」

「い、言っちゃったら迷惑かかっちゃうから……っ、言えない。」

「迷惑とか、そんな事夜優が考える事じゃないでしょ。迷惑なんていくらでもかけていいから、言って。」

 聖来君の時と同じように、一度は拒否する。

 だけど一部始終を見ていた柚守君からすれば、私の拒否は納得できないようで今度は語気強くお願いしてきた。

 真剣な柚守君の、澄んでいて綺麗な瞳に囚われる。

 柚守君になら、いいのかな……。

 もうほとんど事情を見てしまった柚守君にだったら、隠すほうがダメなのかな。

 自分で解決しようと、今まで誰にも話さず一人で抱え込んできたストーカー問題。