キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「ふふ、俺も嬉しいよ。可愛い可愛い夜優に、久しぶりに会えて。」

「……? ひにゃっ……!?」

 確認のような質問をされ、正直な気持ちを言葉に表す。

 その直後、ぐっと腰を抱かれたかと思うと。

「ゆっ、柚守君っ……!?」

「夜優、ただいま。やっと日本に帰ってこれたよ。やっと……これで、ずーっと一緒にいられるよ。」

 後頭部を、柚守君の大きな手で撫でられる。

 優しく丁寧で、壊れ物を扱うかのような手つき。

 柚守君とは幼馴染で、これまではずっと近くにいたからある程度の事は分かっていたつもりだった。

 だけど、今は全然分かんない。予想もつかないし、疑問ばっかり頭に残る。

「おかえりって言ってほしいな。」

「……柚守君、お、おかえり。」

「っ、ありがとう夜優。ただいま。」

 もう一度、今度は少し雑に頭を撫でられて名残惜しそうに腕の中から解放される。

「さぁ、帰ろっか。」

 満足そうに目を細める柚守君は、もういつもの柚守君に戻っていて。

 助けてくれた柚守君を疑うような真似はしたくなくて、結局何も言えないまま一緒に帰った。