キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 うん、そうだよそう……と、半ば強引に言い聞かせる。

 柚守君はいつも通り、おかしいのは多分私のほうだ。

「夜優? 百面相して、考え事してる?」

「えっ……ううん! 何にもないよ!」

「ほんと? 何かぼーっとしてない?」

「し、してない……よ?」

 柚守君も勘が鋭いタイプなのか……。それか私が分かりやすいだけ?

 隠し事が得意じゃないのは自分でも分かってるけど、そんなに分かりやすいタイプなのかなぁと思い知らされる。

 でもそう考えた時、私は全然柚守君のことが分からない。

 言動が読めないって言うか、ミステリアスなところがあるって感じ。柚守君は不思議くんでもあると勝手に思っている。

「ねぇ、夜優。」

「ん? どうしたの?」

 突然、柚守君の足が止まる。

 つられて私も止めると、柚守君がまっすぐ私を見てきている事に気付いた。

 柚守君、どうしたんだろう?

 率直な疑問を抱き、私も見つめ返した時に言われたのは。

「夜優はさ、俺が帰ってきて嬉しいんだよね?」

「……う、うん。そうだよっ。すっごく嬉しい!」