キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「何で……ここに、いるの?」

「ごめん、驚かせちゃったよね。実は、明日からこの学校に通うから担任の先生と顔合わせしてきたんだ。」

 申し訳なさそうに顔に影を落とした柚守君。

 柚守君、全然変わってない。

 半年ぶりに見る柚守君は、ちょっとだけ顔つきが大人びたような気もするけどそれ以外は私の思い出の中にいる柚守君で。

 相変わらずイケメンでモテオーラが出てるし、優しい笑顔を見せてくれる。

「ゆずくん……っ。」

「お、っと。どうしたの、夜優。」

「っ、怖かったっ……。はさみ、見せられてどうしようもなくって……っ。」

「……それならもう、ここから離れたほうがいいね。部活も、今日は休もう。」

「うん……っ。」

 衝動的に、柚守君に抱き着いていた。

 それでも柚守君は優しく抱きしめてくれて、にっこり頬を緩ませる。

 視界の端っこに映った長寺君は床に伸びていて、気絶している事が分かった。

「な、長寺君このままでいいのっ……?」

「あぁ、こいつ? いいよいいよ、というか夜優は自分の心配しな。自分を襲おうとしてきた奴のことなんて、心配しなくていいんだから。」