キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 この写真部の現部長で私と同学年、ダウナー系美少女の美鶴那奈(みつるなな)

 中学からの友達で、この高校に入ってすぐ一緒の写真部に入部したんだ。そのくらいの仲だとは自負している。

 那奈はいつも気だるそうに瞼を上げていて、暇さえあればどこでも寝るような子。

 だけども来年前期までの部長に那奈が選ばれたのは、きっと写真のセンスがピカイチだったからだろう。

 那奈の撮る写真は独創的で神秘的で、ぐわっと吸い込まれるような迫力がある。

 コンテストでも優秀賞をいつも勝ち取っているし、那奈自身も写真が好きなんだろうと思う。

 そんな那奈をぼーっと見つめていると、突然いくつかの資料を差し出された。

「夜優、何ぼんやりしてんの。この資料、さっさとチェックして。推敲しなきゃいけないとこは書き込んどいて。」

「ラジャーです部長!」

「心意気だけはいいんだよね、夜優は。」

 那奈から渡された資料を受け取って意気込んだだけなのに、なんか馬鹿にされた気が……気のせい?

 それとも本当に馬鹿にしてる……? 那奈のことだから意識して馬鹿にしたんだろうけど……ふ、複雑だぁ。