キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「だ、だいじょう――」

「こんな状態で大丈夫なわけあるかいな。ん、掴まっといてや。」

「ふにゃ……っ!?」

 決定事項だと言うように、流れるように抱き上げられ保健室へ直行。

 まだ朝早いからか当然保健室は閉まっていているんだけど、何故か聖来君は保健室の鍵を持っていて。

 私をお姫様抱っこしながら鍵を器用に開けると、一番奥のベッドに座らせてくれた。

 聖来君は私のお隣に腰を降ろし、雑に頭を撫でてくる。

「なぁ、体調悪いんか?」

「……、ううん。」

「じゃあ……何かあったんか?」

 体調の事を否定したら、確信を突かれるような質問が飛んできた。

 このまま、言ってもいいのかな……。

 そんなはっきりしない気持ちが私の中で右往左往する。

 いくら聖来君がしっかりしてて頼りがいがあるからって、何でもかんでも言うのは違う。

 それに、私は決めてるから。自分のことは、自分でちゃんと解決しなきゃって。

 聖来君の手を、煩わせるわけにはいかないって。

 やっぱり……言えない。

「ううんっ、何にもないよ! 貧血になっちゃって、ふら~っと来ちゃったって感じで……。」