キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 謎の愛の言葉や脅迫まがいな言葉、意味不明な文字の羅列……などなどの紙切れ。明日も置いてあるのかなぁと思うと、気分が重たくなってくる。

 もしかしたら日明財閥の敵対組織の人の仕業なのかもと考えたけど、その割には直接的なアクションはない。

 精神を削ってくるタイプなのかも……とは、流石に考えにくい。そんな鬱陶しい手を使うより、接触してくると思うし。

 やっぱりストーカー……? 私に限って?

 ストーカーされるような事なんてしてないはず、なのに。

 どうして?がたくさん渦巻いてきて、一旦落ち着こうとお風呂上がりの濡れている髪をコームで整える。

 ストーカーなんて、ね……。

 少しでも可能性を消したくて、前向きに思うように嫌な予測を払拭させた。

 不安が晴れる事はないけど、深呼吸して頭の中をリセットするだけで一瞬心の安寧が戻ってきてくれる。

 ……もうこれがルーティーンになってるのには、全く気付かなかった。



 翌日、そそくさと急いでマンションを出る。

 焦ってるってわけじゃないんだけど、もし本当にストーカーがいるんだったら早く学校に行ったほうが安全。