キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 ……よーっし、だったらこれからも挨拶しまくるぞーっ!

 その日から調子に乗ってしまった私は、毎日飽きる事なく挨拶をし続ける事に。

 やっぱり良い人そうっ。

 みんな怖いとか言ってるけど、話してみたら全然怖くないじゃん。

 まだ挨拶しか言葉を交わせていないけど、普通の会話もできるようになれればいいなぁ……なんて。

「……っ、やばっ!」

 思い出に浸ってる時間なんてなかった……!

 時計を見た時に一気に焦りが込み上げてきて、超特急で教室から出る。

 うわぁ、部長ごめんなさいーっ!!

「お、遅れましたーっ!」

「……どこで何してたの、いつもよりも遅かったじゃん。」

「うぅっ、ごめんなさい……。遅れるつもりはなかったんです……。」

「まーいいよ、この資料だって急ぎじゃないんだし。悩みがあんだったら聞くけど。」

「悩みなんてございません……多分。」

「多分かい。」

 写真部の小さな部室に肩を落としつつ入り、近くのパイプ椅子に腰を降ろす。

 目の前にはパソコンとプリントアウトした写真を交互に見つめ、時折ヘッドホンを触る女の子が。