キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 これって……ストーカー、だよね……?

 そう怪しまずにはいられない。ネットの記事で見たストーカーの特徴とよく一致しているんだもん。

 でも、実害はない。間接的なものばかりで、何かされたってわけじゃないから警察には相談できないだろう。

 那奈に話して……ううん、そうしたら那奈にも矛先が向かうかもしれない。結璃ちゃんも一緒だ。

 幸いな事に、最近結璃ちゃんは来歌君と通学しているから朝は挨拶するだけの関係。だから結璃ちゃんと来歌君が危ない目に遭う事はないはず。

 だったら、聖来君に……?

「……ダメだ。」

 そんなの、また聖来君を頼っちゃう。甘えちゃう。

 いつまでも寄りかかる受け身じゃ、聖来君の負担が酷くなるばかりだ。

 日明財閥の御曹司ってのもあるから忙しいだろうし、自分の問題は自分で片付けなきゃ!

 そうはいってもどうしようもない状態なんだけど、あはは……。

 家のごみ箱には、毎日欠かさず入れられていた少し……いや、結構気味が悪い言葉が書かれた紙切れが入っている。