キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 それなのに、今は……氷みたいに、冷たい。

 スマホを隔てているのに、嫌な寒気を感じる。

 ……柚守君、どうしたの?

《そのクラスメイトって、男?》

「あ……えと……っ」

《どっち?》

「っ……お、男の、子だよ……?」

《……へぇ?》

 押されるように答えると、また柚守君の声が1オクターブ低くなった。

 何か黒い感情を混ぜたような声色にも変わって、更に寒気を感じて。

 ……――直感的に、“怖い”と思った。

「ゆ、柚守君……っ?」

《その男の名前は?》

「え、っと……明暮聖来君、っていうんだけど……」

《ふーん。仲いいんだね、その明暮って男と。》

 なんだか、さっきから柚守君の様子がおかしい……。

 今まで怖いだなんて、柚守君に思った事なかったのに。柚守君がこんな低い声出す事なんて、なかったのに。

《……夜優、その明暮って男にも気を付けなよ。いつ襲われるか、分かったもんじゃないから。》

「あぇ……えっと……」

《ちょっと呼ばれたから行かなくちゃ。じゃあね夜優。》

「柚守君、ちょっと……っ!」