キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 子供に言い聞かせるような口調で、柚守君にはっきり言われる。

 確かに、柚守君の説明は合ってると思う。現にこの前、ガタイのいい男の人に拉致されかけたし。

 私よりも力が強くて大きくて、未知な存在である事に変わりはない。

 けど……少なくとも、聖来君はそうじゃない。

 柚守君は心配性だし、オカン属性だからそう言い切るのも仕方がないって思っちゃうけど……あんまり一括りに纏めないでほしいな、なんて。

「……ありがとう、心配してくれて。」

《ほんとに分かってる? 夜優は抜けてるとこがあるから、まだ心配なんだけど。》

「大丈夫、分かってるよっ! それに今は、私を守ってくれるヒーローみたいなクラスメイトがいてくれて――」

《夜優を、守ってくれる……?》

「……っ?」

 ゆず、くん……?

 今、背筋がぞくっとした。

 冷たいものなんてないのに、頭から一気に冷え込むような感覚が私を襲う。

 さっきまで、ほんとについさっきまではお日様みたいなぽかぽかした声で話してくれていた柚守君だった。