キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 なんて、完全に悩んでいたところ。

《俺、アメリカに行く前に言ったよね? 『変な奴には気を付けろ』……って。》

「…………あぁっ!」

 そういえば……。

『柚守君っ、いつでも連絡してね? 私基本的に暇だし、柚守君の声聞きたいからっ。』

『ふふ、うん。夜優も遠慮なく連絡してきてね。あと、変な奴……特に男には気を付けるんだよ。』

『へ? 男……?』

『そう。夜優は女の子だし可愛いから、変な奴に引っかかりそうで怖いからね。何かあったらすぐ連絡して。』

『? ……うんっ。』

 空港でそんな事、言われたような……?

 あの時は時間も時間だったから深くは考えなかったけど、今考えたらちょっと聞きたいところあるかも。

「あの……へ、変な奴?ってどんな人のこと?」

《変な奴は変な奴だよ。というか、男には絶対気を付けて。男はほんと、獣しかいないから。》

「けもの……?」

《……意味、分かんない?》

「……ごめんなさい。」

 獣、とは。

 男と獣なんて何がどう繋がるのかがさっぱりで、静かに謝罪を口にする。