キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「う、ううんっ。それは全然いいんだけど……。」

 でも……そっか、帰ってくるんだ。

 どんな感じになってるのかなぁ、やっぱりちょっとアメリカに染まってたりして。

 アメリカンな柚守君、想像できないけど……ふふっ。

「じゃあ私、柚守君が帰ってくる日空港まで迎えに行くよ!」

《……いや、帰る日は平日だから夜優は無理だと思うよ。ありがとう、夜優。》

「にぇ、そっかぁ……。」

 しょぼん、と分かりやすく肩を落としてしまう。

 仕方ないよね、柚守君にも事情があるだろうし学校を抜け出すわけにもいかないし……。

 迎えに行けないのは残念だけど、夜には会えるだろうし……迎え行けなくても、いっか。

 ざ、残念なのは変わりないけど!

「……柚守君、気を付けて帰ってきてね。」

《うん、もちろん。夜優も、いろいろと気を付けるんだよ?》

「いろいろ?」

《あれ? もう忘れたの?》

 いろいろ、とは……?

 柚守君から不意に飛び出した言葉に、ふわりとはてなマークがついてくる。

 しかも、忘れたとはどういう意味で……。