キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 そこから聞こえたのは、懐かしいアルトの声色で。

 クスクス何やら面白そうに笑ってから、ゆっくりと噛み締めるように言葉を発した。

《久しぶり、夜優。》

「うんっ……! 久しぶり、柚守君っ!」

 落ち着く声と喋り方に、自然と頬が緩むのが分かる。

 本当に、久しぶりだ……。

 相手は今アメリカに留学中の結凛ちゃんの兄、柚守君。

 全然連絡とれてなかったから、すっごく嬉しいっ……!

「柚守君から連絡くれるなんて思ってなかったよ……! 元気してたっ?」

《うん、全然元気だよ。夜優も元気そうで良かった。》

「えへへっ、こうして話せるのやっぱりいいね。柚守君の声落ち着いてて好きだし、たっくさん話したい事あるんだっ。」

《そう? 夜優、相変わらず俺の声好きだね。そんな良いものでもないと思うけど。》

 なんて言いながらも、嬉しさが隠せていなさそうな柚守君につられて気持ちが高ぶっていく。

 せっかくだし、色んな事話したいなぁ……。

 何から話そうっ、とわくわくする気持ちを抑えきれずに体が雑なリズムを刻む。