キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 冷たく、感情がこもってなさそうな先の尖った言葉。

 それに加えここらじゃ珍しい関西弁だったから、ぶるっと身震いしたのを覚えている。

 やっぱり、嫌だったのかな……。

 噂はあながち間違いじゃないとそこで理解したけど、言われたからって折れる気はさらさらない。

 それもこれも、明暮君と仲良くなりたいから。

 クラスメイトなんだから仲良くしようって考えているから。

 あ、明暮君はそうは思わないらしいけど……それは仕方ない事だと割り切るしかない。

 いいもん、明暮君が挨拶を返してくれなくっても私は挨拶し続ける。

 みんなが敬遠しちゃう明暮君だけど、きっと良い人だって思うもん。

 そうしている内、いつしか呆れたのか明暮君が挨拶を返してくれるようになった。

『明暮君おはようっ。今日も良い天気だね~。』

『……、おはよーさん。』

『!?』

『……何? んなアホ面して。』

 びっくりせずにはいられなかった。今まで挨拶を邪険にしていた明暮君が、挨拶を返してくれたんだから。

 言い方こそぶっきらぼうだったけど、私にとっては関係なくて挨拶をしてくれたって事実が嬉しかった。