キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

《おーおー怖い怖い。日明財閥の坊っちゃんはやっぱ違いますわ。》

「……あんま茶化すなって。頼んだで、拷問おっちゃん。」

《あいよ。》

 スマホの電源を落とし、一つ息を吐き出す。

 ……ほんまに、日明財閥に喧嘩売るなんて命知らずやなぁ。

 心ん中でそう嘲笑いながら、ポケットにスマホをしまって振り返る。

 目の前には無精髭を生やした愚かな男が一人。服は見たくもないほどボロボロ、顔も無惨に腫れあがってしもうとるから中々にグロい見た目にしてあげた。

 俺はその男の前で屈んで、クスッと笑う。

「これで、分かったやろ?」

 日明財閥に喧嘩売ったら、どうなるか。

 これでも分からんかったらただのアホや、こいつは。

 こいつの下にはぎょうさんアホがおったから、すぐに制圧できた。上もアホならついてくる奴もアホやな。

 男は「ひぃっ……!」と声を上げて、今にも気絶しそうなほど怯えとる。よっぽど応えたんやろうけど、まだ許さへん。

 元々、許す気もあらへんけどな。

「お、迎えの車来たみたいやで。」