キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 そんな感情は、もやもやしたまどろみに飲み込まれていった。

 ……今は、夜優をめいっぱい可愛がらなな。



 夢で、夜優に頬をつんつんされた気がする。

 あんまり明確には覚えてへんけど、しきりにつんつんされた気がする。

 けど、思ったよりも感覚がダイレクトに伝わっとって目を開けると。

「……夜優、何しとった?」

「ふぇ……せ、聖来君っ……!?」

 にやりと口角上げて、まだ十分に開ききってなくてぼんやりしている視界に夜優を映す。

 夜優はびくっと肩を大袈裟に跳ねさせ、こっちに伸ばしていた手を引こうとしていた。

 でも俺はわざと腕を掴んで、強制的に動きを止める。

「はぇっ、ど、どう、したの……っ?」

「んー? 何しとったんやろって思って答えてくれへんかったから、こうしとるだけ。」

 俺の行動が予想外やったのか、あたふたと視線を動かして赤面する夜優。

 ……はー、夜優も寝起きのはずなのにこんな可愛いとか反則やろ。ま、存在自体が可愛いから当たり前なんやろうけど。

「で、俺に何しとったん?」