キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 そんな無神経でいられる来歌が羨ましく、妬ましく、やけど可愛い。

 大事な大事な弟やさかい、何があったって放ってなんかおけんのや。

 恋に一途な来歌。きっと来歌なら大丈夫やろう、好きな子をちゃんと幸せに愛してあげられるんやろうって確信しとる。

 けど、俺はどうなんやろか。

 夜優が何より大切なのは変わらない。生涯を添い遂げたいし、溺れるくらいに愛したい。

 ……気持ちだけはいっちょ前やのに、何で自信はないんやろうなぁ。

 何があっても夜優を守り切る。その覚悟はあるのに、自信はない。

 体術は一通りマスターしとるし、俺にできん事はない。大抵は子供の頃に叩き込まれとるから、心配なんてせんでええんや。

 ガチャ、と自分の部屋のドアノブを回して入る。

 少し歩くとやっぱり気持ちよさそうに寝息を立てとる夜優が、口元を緩ませて寝ている。

 ……心配なんて、ないはずやのに。

 夜優を守れる、何があっても守り切る。そうやないと、祖父の彼女のようにトラウマを植え付けて距離を取らざるを得なくなるかもしれへん。