キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 聖来君もお風呂上がりなのか、髪の毛がつやつやしていて綺麗。

 格好も緩いパジャマに変えていて、それも私の心臓を刺激した。

 顔、見れないよ……っ。

 精一杯視線を逸らそうと、顔自体を明後日の方向に向ける。

 でも今の聖来君が許してくれるはずもなく、人差し指で私の顎を掬った。

「夜優、こっち向いてくれんの?」

「……む、けない。」

「恥ずかしいん?」

「なっ……う、うぅっ……。」

 バレてる……。

 もうお約束だと言わんばかりに思惑がバレ、途切れ途切れの言葉しか出てこない。

 そんな私に聖来君はクスッと口角を上げてから、まるで魔法のようにふわっと私を持ち上げた。

「にぇっ……!?」

「もう遅い時間やし、良い子は寝よか。」

 あっという間にふわふわのベッドの上に降ろされ、流れのように高級そうな手触りの布団をかけられる。

 聖来君は子供を寝かしつけるように私の頭をぽんぽんと撫でると、甘さを溶かしたような声で呟いた。

「おやすみ、夜優。」

 え……?

 聖来君、どっか行っちゃうの……っ?