キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 そうなった経緯は、およそ数十分前の聖来君との会話。

『今日はここに泊まり。』

『へ?』

『今から帰らせんのも危ないし、心配やから一緒に寝よ。』

『……え?』

 ――というわけなのだけども。

 いやいやいや、こんなあっさりとお泊りって決まるものだったっけ……!?

 しかも男の子とのお泊りで……な、那奈とも数回しかお泊りした事ないのに……。

 トントン拍子に決まったお泊りに何も言えなかった私は、あれよあれよという間にメイドさんたちにお風呂に連行され今に至っている。

 勧められたネグリジェを来て、大きな鏡の前に座らされた私は人形のように固まっていた。

 メイドさんがドライヤーで髪を乾かしてくれていて、ちょっぴり申し訳ない気持ちになる。

 ……聖来君と寝るだなんて、どんな顔すればいいんだろう!?

 誰かと寝る行為自体久しぶりで、羞恥心がぐわーっと私に襲い掛かってくる。

 しかもそれが、気になっている男の子ときた。緊張しないはずがない。

「鈴賀様、緊張しておられますか?」