キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「ほら、泣き止み。」

「泣いて、ないもん……」

「どの口が言っとるんや、おいで。」

 ぽすん。

 今度は自分から、聖来君にくっつく。

 聖来君の腕の中は暖かくて落ち着けて、心地よくてずっとこうしていたいって思う。

 本当は甘えちゃダメなんだろうけど、聖来君が甘やかしてくるから甘えちゃう。

 ほうっと、朧げになる視界から小さな息が零れた。

 ……これが好き、なのかな。

 私は本当に、聖来君が好き……なのかな。

 だけどこれだけは、はっきりと言える。

 ……聖来君、ありがとう。



「鈴賀様、こちらのお召し物はいかがでしょうか。」

「そ、それはちょっとセクシーすぎじゃ……。」

「ならこちらはどうでしょう。鈴賀様にお似合いだと思うのですが。」

「……さ、さっきのよりはこっちのほうが良さそう、かもです。」

 鈴賀夜優、只今困惑中です。

 広すぎて豪勢な装飾が散りばめられている脱衣所に、私と何人かのメイドさん(?)がいる現在。

 さっきまで私は、この脱衣所と同じく広すぎてめまいがしちゃうほどキラキラする浴室でお風呂に入れられていた。