キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 初めて感じるそれに、指先から段々と力が抜けていった。

 な、に……これ……。

 なんか、お腹辺りが変な感じする……っ。

「ま、まって……せいらくんっ……!」

 恥ずかしさやら何やらで、これ以上はダメだと止める。

 弱い抵抗じゃ聖来君には効かない。だから大きな声で、張り上げるようにして制止の言葉を出した。

 すると、私の言った通り止まってくれたらしい聖来君は。

「……っ、悪い夜優。ちょっと、暴走したわ……。」

 そう言いながら私の手を取って起こしてくれて、再びぎゅっと抱きしめられる。

 何故抱きしめられているのかはさっぱり理解できていないけど、今顔を見られるわけにもいかなかったからちょうどいい……のかもしれない。

 そのまま聖来君の大きな手が、私の頭をさらりと撫でる。

「夜優が危ない目に遭うたらって思たら、抑えきれんかった。ほんまにごめん。」

 苦しそうな不安そうな、こっちまで泣きたくなってくる声色。

 それが聖来君が抱いてる事だと分かった私は、小さく首を左右に振った。