キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「かわ……っ?」

 涼しい顔してそんな甘い言葉を囁いてくる聖来君に、頭がぐるぐるしてきた。

 せ、聖来君がいつもと全然違うっ……!

 私の頭の中にいる聖来君は、他の人とは関わろうとしないけど優しくて噂とは違う、すっごく素敵な人。

 困った時は必ずと言っていいほど助けてくれるし、私が思っていたよりもフレンドリーでもっと仲良くなりたいって思っている。

 ……けど、今私の目の間にいるのはこれまでとは全然違う聖来君で。

 何もかもを従えてしまうような絶対的なオーラ、その反面甘くてこれ以上関わると後戻りできないような錯覚に陥る。

 聖来君の雰囲気が違うのも、今は“日明財閥の御曹司”だから……?

「ほんま悪かったな、今日はあんなんに巻き込んで。」

「え……っ、ひぁっ……。」

「傷、夜優にはつけんようにしとったのに。」

「まっ、せ、せいらく……――ふ、ぁ……っ。」

 ちゅっと、軽いキスが手首に落とされた。

 まだ痛みを感じていたその部分は、柔らかくも新たな刺激を加えられて随分と敏感になってしまっている。