キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 しゃ、喋れるんだったら……思ったよりは元気、なのかな……?

 バリバリの関西弁だった気がするけど、気にしたら負けな気がする。

 けど自分に向けられそうになっている罪の誤解だけは解こうと、早口でこう言った。

「や、隙狙ったわけじゃないんです……! こ、こんなところでうずくまってるから、気になっただけで……」

「あっそ。んじゃ、さっさとどっか行ってくれへん? 俺、一人になりたいんや。」

 右腕だけ私のほうに伸ばし、しっしと言うように払われる。

 それだけなら怖くはなかったんだけど、一緒に言われた吐き捨てるような言葉はあまりにもドスが利いていた。

 耳にした瞬間ゾッと背筋が凍る感覚がして、大きく肩が揺れる。

 こ、この子……怖い!

「りょ、了解です……っ!」

 瞬時に理解が追い付いた私はそれを言い残し、尻尾を巻いてその場から離れた。

 息が乱れるのにも気にせずに無我夢中で走ったからか、もう目の前には学校が見えていて。

 はぁ、はー……と、息を整えつつ校舎内に入った。