キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 何がどうしてこうなった……!?

 あっという間に動きを封じられた私は、一旦逃げてみようと身をよじる。

 だけども聖来君の力が強いのか、それとも体に力が入らないのか上手く逃げられない。

 それどころか、余計に動きづらくなったような……?

「せ、せいらくんっ……」

「なーに?」

「ぅ……は、なして?」

「嫌。」

「えぇっ……なん、で……?」

「そんなん、夜優から離れたくないからに決まっとるやろ?」

 ふぇ……っ?

 私から離れたくないって、どういう意味?

 聖来君の考えてる事が全く分からないまま、どうにもできずに時間が過ぎていく。

 うぅ、この状態はよろしくない気がする……。

 男の子に抱きしめられる経験がなかった私からしたら、今すぐ穴があったら入りたい気分だ。

 ど、どうにかして離してもらわなきゃ……し、心臓が爆発しちゃう。精神的に死にそう……っ。

「あのっ、聖来君……――ひゃっ!?」

 きっと今、聖来君の顔を見ればもっともっと恥ずかしくなってしまう。

 だから彼の胸板に顔を押し当てていたのに、いともたやすく壊された。