キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 リアルにそんな声が出た。

 身の危険を察知し、咄嗟に逃げを取ろうとした私。

 だけど、見事に阻止され。

「夜優、話させてくれん?」

「……ぜっ、たい?」

「絶対。」

「……にぇ……っ。」

 わ、笑ってるけど目が笑っていない聖来君は私の手を握る力を少し込めると。

「俺の部屋、来て?」

 なんて、拒否権なんてないぞと言う風に口にした。

 ここまで来てようやく気付いた私は、馬鹿かもしれない。

 ……聖来君には、支配者にふさわしい覇気があるって。

 聖来君の前じゃ、何もかもが思い通りになりそうなくらいの絶対的な力がある……って。



 お屋敷内は、想像していたよりもシックな雰囲気に包まれていた。

 アニメとかでよく見るような煌びやかさは少なく、落ち着いて大人びた感じを漂わせている。

 ちょこちょこメイドさんや執事さんが見えたけど、人数的にはそこまで多くはなさそうで直接会う事はなかった。

「入り。」

「し、失礼、します……。」

 そうして促されるように入った、聖来君の自室。

 お屋敷内同様大人っぽくて、シンプルな色で統一されている部屋。