キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 ……でも、どういう事?

 私が日明の人といただなんて、そんなのあるわけない。

 そもそも日明の人たちの顔も知らないわけだし……やっぱり人違いとかじゃないんだろうか。

「んぁ? 今女連れてきたとこ、そっちは大丈夫そうかー?」

 悶々と、一周回って冷静になってきた頭で憶測を立ててみる。

 そのタイミングで私を拉致ってきた彼が、多分だけどお仲間さんに電話をかけ始めた。

 下手な事したら、何をされるか分からない。それこそ本気で殺されちゃうかもしれない。

 それ、でも……何か行動を起こさなきゃ……っ。

 私の腕を縛っているロープは想像よりもずっと強くて、ちょっとやそっとの事じゃ外れそうもなかった。

 ど、どこか指をひっかけるところ……。

 隙間があれば外れるかもしれない、そう考えた私は懸命に手元を動かす。

 けれどやっぱりびくともしなくて、飛んできた怒号のおかげで体温が奪われていくのを感じた。

「……! おいそこぉっ!! 何しようとしてる!!」

 バレた……っ。

 堂々と外そうとしていたから仕方ないと言えば仕方ないんだろうけど、ほとんど反射的に下唇を噛む。