キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 画面を付けようとして、言葉を失った。

 で、電源切れてる……!?

 あれ、そんな使ったっけ?と一瞬考えたけど、ふわ~っと一つ思い出した。

「昨日、充電し忘れてたんだった……。」

 昨日は体育がハードすぎて、お風呂に入って宿題をしたらそのまま寝ちゃったんだ。いつもなら寝る前にある程度充電していたから、忘れていた今日切れてしまうのは無理もない。

 家に帰ったら速攻充電しよう……はぁ。

 なんだか幸せが逃げそうなため息が、勝手に口から洩れた。

「――おい、動くな。」

「……っ、ひぁっ……!?」

 ……――そして、比喩じゃなく本当に幸せが逃げてしまった。

 背後に男の人の影の端が見え、左腕は掴まれ、首元にキラリと光る何かが目についた。

 え、これってまさか……っ。

「動くと刺すぞ。」

「にっ!?」

 何が起きているのか、何をされているのか、混乱しすぎている私の頭じゃ分かりそうもない。

 おまけに素っ頓狂な短い叫び声に似た何かを発し、慌てて口を噤んだ。

 お、落ち着け私! と、とにかく今はこの人を刺激しないようにしたほうがいいよね……!