キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 もちろん、私の頭は混乱。困惑。はてなが飛び交った。

『え、先生それってど――』

『ごめんね、そろそろ職員室に戻らなきゃ。夜優さん、近頃は日明財閥を狙ってる危ない人が夜な夜な徘徊しているようだから、くれぐれも気を付けて帰ってね。』

 私の尋ねは虚空に消え、先生は身を翻して行ってしまった。

 どういう事ですか?なんていう疑問は彼方に溶けて、私と疑問だけが残る。

 その疑問を今の今まで抱えながら、無事帰路についたというわけ。

 先生の言葉の意味をあれこれ考えていたらこんな時間になってしまい、暗がりの街の中に歩みを進める。

 うぅっ、最近陽が落ちるの早すぎるよっ。もうちょっと頑張って太陽!

 一週間前まではこの時間もう少し明るかったはずなのに、今では先が見えないくらい真っ暗。

 それにこんな時は聖来君がいてくれたから、怖さが半減されていた。今は本当に、何も見えない恐怖に襲われそう。

 かくなる上は、スマホのライトで……!

「って、うそぉ……。」

 ポケットから取り出した、スマホケースが少し分厚い私のスマホ。