キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 過保護なのかなぁ……なんて、ちょっぴり思っちゃう。

 でも本当に大丈夫だから、その気持ちがちゃんと伝わるように聖来君の右手を取って両手でぎゅっと握った。

「心配してくれてありがとう。私、ほんとに平気だよっ。」

 強い語気で口にすると、ようやくほっとしたのか頬が少し緩んだのが分かった。

「なら良かった……。」

 安堵したように息を吐いた聖来君の腕が、私めがけて伸びてくる。

 そして大きな手で私の頭を無造作に撫でると、満足そうに目を細めた。

 もう夜に差し掛かるから周りが暗くて、月の光が徐々に聖来君を照らす。

 そのせいなのかやけに神秘的に見えてしまい、比喩なしで息ができなくなった。

 ……かっこ、よすぎるよ。

 聖来君のことは前々からイケメンさんだなって思ってたし、サラッと気遣いができるから素敵だなって思ってた。

 でも、心臓の暴れ具合が尋常じゃない。ドキドキしすぎて、壊れちゃいそう。

 い、一旦撤退しようそうしよう……!

 ここにいたら心臓と間が持たない。即座にそんな考えに至った私は、胸に抱えていた日誌をよりぎゅっと抱きしめて聖来君に背を向けた。