キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「す、鈴賀さんっ……ちょうどいいところにーっ!」

「は、はい……?」

「先生を助けてぇぇぇっっっ!!!」

 ……? 一体何があったのだと言うのだろうか。

 佐藤先生は今年来た新任の先生で、若くて生徒からも人気がある。

 だけども自身の事をたまに“豆腐メンタル”だと言うほど、精神面は強くないらしく途方に暮れる事もしばしばあるのだそう。

 そして私は、その場面に遭遇している……と。

「……先生、何があったんですか?」

 とりあえず、この状態の先生を放っておけなくて隣に腰を降ろす。

 すると先生は分かりやすく顔を輝かせ、私に一枚の資料を差し出してきた。

 これは……。



「……毎年これはこうなっているので、過去にあった競技を入れるといいと思います。」

「なるほど……! 確かにそのほうが面白くなりそうっ。」

 廊下にかけられている時計が、ちょうど18時を指した頃。

 シャーペンで古い資料を指しながら、そんな感じで先生に伝える。

 先生はこれでもかと喜んでくれて、すっきりした表情でお礼を口にしてくれた。