キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 むっと頬を膨らませて、そう言ってやる。

 すると那奈は「ん?」と言いたげな表情になった直後、思い出したかのように首を縦に振った。

「あーね。明暮か。」

「……そう。」

「んで、何があったの? 事細かくね。」

「…………じ、つは――」

 興味津々な那奈に若干怯えながら、聖来君とお出かけした時の話を包み隠さずした。

 聖来君とのお出かけは楽しかった事や、ふとした時に聖来君にドキッとした事、名前で呼び合いっこするほどの仲になった事など。

 いざ話すと恥ずかしさがぐわーっと込み上げてきて、途中でストップしたくなった。

 けど、那奈の無言の圧『はよ話せ』オーラが凄くて……結局最後まで話してしまったのだ。

 その話を聞いた那奈は、ぼそっと一言。

「やっぱ明暮、夜優のこと好きじゃん。」

「え、何故(なにゆえ)。」

「逆にそうとしか考えられない。男はわざわざ好きでもない女と出かけたりしないし、ましてや明暮なんか特にそんな感じする。名前呼び許すのも変だし、あっちから提案してきただなんて……他に何が考えられるって?」