キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「何で敬語なん?」

 私の返答が面白かったのか、ふっと吹き出した聖来君だけど。

 いや、だって……っ。

『夜優』

 だって……よ、呼び捨てされるなんて、全くもって想像してなかったんだもん。

 ちゃんづけかと思ってたのに、聖来君は私が予想していない90度から殴り込みに来るのが好きなんだろうか。そう本気で考えた。

「ま、俺は平気やさかい、最後まで送らせてくれへん?」

「……う、はい。」

「ん、良い子やな。」

 ……なんだろ、名前呼びし始めたからかもしれないけど。私の気のせいかもしれないけど。

 ナチュラルに手握ってきてるし、言葉がより柔らかくなった感じがするし。

 心なしか、聖来君が甘い……気がする。