「……お姉ちゃんと……付き合っ……いや、そんなわけないか」
西木さんをベッドに寝かせていると、ドアの方から聞こえた小さなつぶやき。
西木さんに布団をかけ、俺は立ち上がって西木妹の元へ向かう。
「なんでそんなわけないの?」
「……えっ?だって、お姉ちゃんは、恋愛とかそういうのキョーミないタイプだし」
「ふーん。じゃあ、協力してくれる?」
「はいぃ?」
と眉間に皺を寄せ、明らかに嫌そうな顔をする西木妹。
まったく、姉妹そろってなんて態度だ。
「西木さ……月雨ちゃんと俺がいい感じになるように」
「……嫌です。今はそーゆうのからは距離置きたいんで」
「え。なに。失恋でもしたの?」
冗談まじりにそういえば、キッと睨まれた。
あれれ。
西木家の女子はどうしてこんなにも俺に当たりが強いんだろう。
「まさか図星?ごめんね?」
「そんな簡単な話じゃないですからっ。はやく出てってもらっていいですか?警察呼びますよ」
「わ、わかったから。落ち着いて……妹ちゃん。風邪、うつらないようにね」
警察に通報される前に、急いで玄関へと向かい、西木家を後にした。



