~best friend~ふたりで図る距離(こい)の行方。



彼方が息をのんだ。

もうとっくに知られた感情だと思っていたけど,そんなに前だとは夢にも思わなかったんだろう。



「かなしかった。ずっと……寂しかった。私だって前みたいに,したかったのに……っ。ごめんね,ごめん」



もう,夢でもいいと思った。

こんなに都合が良くて幸せで,素敵な夢なら。

もう2度と見れなくていいと思った。

私はなにも出来なかったのに。

他のこがたまに彼方に告白しても,私はなにも頑張ろうとなんてしなかったのに。

それでも好きだと,付き合ってとまで言ってくれるなら。



「好き。彼方の彼女,なる……っ。それでも,いい?」



苦しくなる私の肩を,彼方は落ち着くまでたたいて待ってくれた。

そして



遥流(とおる)



その日を境に,何度も変わってきた私達の関係は。

今までで1番大きく変化して。

周りの大好きな皆を驚かせたのだとか。

友達以上,恋人未満。

そんな関係はもういらない。

長い間をかけて彼方へ恋をした私は……大好きな人の,恋人以上になりました。



            ー『~best friend~ふたりで図る距離(こい)の行方。』 Fin