***
3月31日の午後3時。
小腹を満たすためにダイニングへ行くと、同じことを考えたらしい寧々とばったり出くわした。
あ、それ……。
ハーフアップにした寧々の髪に思わず目が行き、それに気付いた寧々が口を開く。
「これ、昨日、コータにもらったよ。奈々も一緒に選んでくれたんでしょ? ありがと。すっごくカワイくて、お気に入り。さすが奈々だね」
小さく笑みを浮かべる寧々。
「うん。……そっか、よかった」
そんな寧々に、ぎこちない笑みを返す。
あたしが選んだんだって言ったんだ。
自分で選んだことにすればよかったのに。
ああ、そっか。
あたしと二人きりで出掛けた言い訳をしなくちゃいけなかったからだね。
3月31日の午後3時。
小腹を満たすためにダイニングへ行くと、同じことを考えたらしい寧々とばったり出くわした。
あ、それ……。
ハーフアップにした寧々の髪に思わず目が行き、それに気付いた寧々が口を開く。
「これ、昨日、コータにもらったよ。奈々も一緒に選んでくれたんでしょ? ありがと。すっごくカワイくて、お気に入り。さすが奈々だね」
小さく笑みを浮かべる寧々。
「うん。……そっか、よかった」
そんな寧々に、ぎこちない笑みを返す。
あたしが選んだんだって言ったんだ。
自分で選んだことにすればよかったのに。
ああ、そっか。
あたしと二人きりで出掛けた言い訳をしなくちゃいけなかったからだね。



