君のとなりは妹の指定席

「あたしはそうは思わない。いくら離れてたって、きっと好きって気持ちはなくなったりしない。だから……寧々のことを、そんな理由で傷つけたコータなんか、一生許さない!」

 あたしはカバンの中から大事に一日中持ち歩いていた包みを取り出すと、コータに向かって投げつけた。

「コータのバカっ! コータなんか、一人で東京行っちゃえ!! バイバイ!!」

 うしろでコータがなにか叫んでいるような声がしたけど、あたしは構わず家の中へと駆け込んだ。


 ちゃんと笑顔で「いってらっしゃい」って言おうと思ってたのに。

 全部台無しだよ。

 さっきまで、あんなに楽しかったのに……。


 その日から、あたしは家にずっと引きこもったまま。

 寧々とすら気まずくてできるだけ顔を合わせないように、一日の大半を自分の部屋にこもって過ごした。

 コータからのメッセージも見ないようにブロックして。

 一人で勝手に東京でもどこでも行っちゃえばいいんだよ。……バカ。