君のとなりは妹の指定席

 ランチ代わりにお腹いっぱいケーキを食べたあとは、「腹ごなしがしたい」というコータのひと言で、スポッ〇ャに行くことになった。

 中に入ると、周りは家族連れや、デート中らしい男女カップルばかり。


 ねえ、今気付いたんだけど、こんなの、なんだか普通にデートコースっぽくない?


 いやいや、そもそも本日のメインイベントは、寧々の誕プレ探しだったんだから。

 それを忘れちゃいけない。


 所詮あたしへのプレゼントはコータが『適当に』選んだもので、寧々へは慎重に失敗しないように選んだもの。


 思い出しただけで、チクッと小さく胸が痛む。


 だから、これくらいの抜け駆け、大目にみてくれるよね、寧々?


 これは、デートなんかじゃない。

 ただの、コータのお別れ会なんだから。