【短編】お向かいの双子くんは私のことがお気に入りらしい

なぜ彼は、私の前でひざまずいているのだろう。しかもご丁寧にストラップの調整までしちゃってる。



「靴下履いてるからかなぁ」

「あー、それもあるかもね。1回脱いでみようか」



紅輝くんの手が足首に触れて、思わず肩がビクッと揺れる。

男の子の前で足を差し出すシチュエーション。

なんだか……。



「なんか、シンデレラみたいだね」



見上げた彼とパチッと目が合った。



「あ、小夏デレラのほうが良かった?」

「えっと、その……」

「あははっ、ごめんごめん。違うサイズがないか聞いてくるね」



面食らう私にそう言い残すと、店員さんの元へ。

まるで小悪魔みたいな、ちょっぴり悪い笑顔を浮かべていた。







無事にサンダルを購入し、再びモール内をうろつく。



「服じゃなくてごめんね」

「いいっていいって。オシャレは足元からって言うし。好きなものが見つかって良かったよ」