「とっても素敵よ?舞ちゃん。本当に綺麗だわ……柊弥には勿体ないくらい可愛い」
「いやいや……」
「謙虚ね~。なら、柊弥呼んでもいいかしら?」
「あ、はい。どうぞ」
ルンルンで部屋から出ていった和美さん。
そして、ガシャッと音がして後ろへ振り向くと、そこに立っていたのは……タキシード姿の九条。
周りの音も何もかも、全てがスーッと消えていって、この白いフワフワした空間にあたしと九条だけが取り残された。
九条以外なにも見えなくて、九条しか視界に入って来なくて、この世界にはあたしと九条だけ。
あたしの瞳に映るあなたが、とてもカッコよくて、とても愛おしいと思えた。
「馬子にも衣装だな」
その一言で一気に現実に引き戻される。
きっと、“愛おしい”……そう思ったのは気のせいだろう。うん、ナイな、ナイナイ。うざいとしか思えないわ。うん、うっざい。
「あんた、本当に容姿"だけ"は無駄にいいよね。カッコいいよ?見てくれ"だけ"は」
「あらそ~。そんな褒めてもなぁんもないよ~?」
「褒めてない、貶してんのー。だいたいあんたっ……」
優しく引き寄せられて、あたしはフワッと九条に包み込まれた。
「いやいや……」
「謙虚ね~。なら、柊弥呼んでもいいかしら?」
「あ、はい。どうぞ」
ルンルンで部屋から出ていった和美さん。
そして、ガシャッと音がして後ろへ振り向くと、そこに立っていたのは……タキシード姿の九条。
周りの音も何もかも、全てがスーッと消えていって、この白いフワフワした空間にあたしと九条だけが取り残された。
九条以外なにも見えなくて、九条しか視界に入って来なくて、この世界にはあたしと九条だけ。
あたしの瞳に映るあなたが、とてもカッコよくて、とても愛おしいと思えた。
「馬子にも衣装だな」
その一言で一気に現実に引き戻される。
きっと、“愛おしい”……そう思ったのは気のせいだろう。うん、ナイな、ナイナイ。うざいとしか思えないわ。うん、うっざい。
「あんた、本当に容姿"だけ"は無駄にいいよね。カッコいいよ?見てくれ"だけ"は」
「あらそ~。そんな褒めてもなぁんもないよ~?」
「褒めてない、貶してんのー。だいたいあんたっ……」
優しく引き寄せられて、あたしはフワッと九条に包み込まれた。



