俺様御曹司は逃がさない

「あの、今何時ですか……というより何日?」

「25日の15時っ……」

「バカか!!いちいち教えなくていい!!」


今なら舞踏会に間に合う。

舞踏会の開始時刻は18時……あと3時間ないくらいか。


────── 九条。


「おいゴルァァーー!!!!テメェら誰のモンに手ぇ出したか分かってんだろうなぁぁーー!?漏れ無く全員ブッ殺ぉぉす!!!!」


どっからともなく聞こえてきた、あたしが今一番会いたかった人の声。


横を見てみると、ワゴン車のドア開けて、身を乗り出している九条の姿があった。

すると………………え。

バズーカーを取り出して、こっちの車に目掛けて何かをドンッ!!と撃ち込んできた。

ガシャンッ!!グチャッ!!とよく分かんない大きな音がして、九条の乗っているワゴン車がいきなりグンッ!!と離れていった…………と思ったら、あたしが乗っている後部座席のドアがバコーーン!!と吹き飛ぶ。


────── いや、もう洋画の世界観ですか?コレ。


そして、再び接近してくるワゴン車。


「テメェら全員ツラ割れてんぞ。舐めた真似しやがって……殺す、全員殺す、ブッ殺す!!!!」

「く……九条っ!!!!」

「七瀬!!!!霧島!!もっと車近付けろ!!」