俺様御曹司は逃がさない

・・・・擦り付けすぎて、もう痛いとかそういう感覚すら徐々に無くなってきた。

血でヌルヌルしているのが伝わってくる。


すると、外がガヤガヤと騒がしくなった。


「九条にバレた!!逃げるぞ!!」

「もうここがバレたのか!?」 

「女は傷付けるな!!」


そして、ドタバタと黒ずくめの男達が入ってきた。


「悪いな、嬢ちゃん」

「悪いと思ってるなら、さっさとこれ外してくれない?」

「君を傷付けるつもりはない……って、血が出てるぞ!!」

「おいっ!!早く手当てしろ!!」

「待て!!いくら女とは言え、あの天馬で九条のサーバントをやっている女だ!!迂闊に拘束を解くな!!鎮静剤持ってこい!!」


ヤバい……鎮静剤なんか打たれたら確実に動けなくなる。

言動や行動を見る限り、あたしに危害を加えるつもりはないっぽい。

ということは、あたしを殺す意思はない……ということ。

というより、あたしに死なれたら困る……とか?


「どうやらあたしに死なれたら困るみたいね」

「俺達は金が欲しいだけなんだ」

「へぇー。何でもいいけど、さっさとこの拘束解かないと……舌噛み千切って死ぬよ?あたし」