俺様御曹司は逃がさない

「クリ……スマス……?ああ、クリスマスですか。クリスマスなんて所詮は赤の他人の誕生日ですよ?ぶっちゃけ祝う義理はありません。ウチにそんな余裕ないですしー」

「予定は無かった……という認識でよろしいですか?」

「ええ、よろしいですよ。それ以外に何があるって言うんですか。やめてくださいよ、言わせないでください。ええ、僻みですよ。羨ましいですよ、リア充共が。これ以上傷口に塩を塗らないでください。とても痛くて涙で前も見えなければ、明るい未来も何一つ見えないです」

「大袈裟な……」

「前田先輩は“彼氏”が居るからそんなこと言えるんですよ!!舞踏会終わった後に上杉先輩とイチャイチャするんでしょ!?あたしなんて彼氏居ない歴=年齢的な女の気持ちなんて前田先輩には…………ま、前田……先輩……?」


ゴゴゴゴーーという音と共に机が揺れ始め、前田先輩から禍々しいプレッシャーが解き放たれる。

あたし……なんか……まずった?


「ハハハ……えーーっと、前田せんぱぁぁい?上杉先輩と……何かありました?」

「いえ、特に」


ガタガタガタガタッ!!!!


教室全体が前田先輩のプレッシャーに耐えきれず、凄まじい勢いで震え始めた。